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これから始める、共働きの新婚さんの貯蓄計画
最近は、結婚しても仕事を続ける共働きの夫婦が多く、一定の生活費を除いてお財布は夫婦で別々というケースも多くなっています。もちろん、必ずしもそれが悪いという訳ではありません。
しかし、これから子供を作って、いつかは家を買ってと家族としてのお金が必要となった時、
夫婦でバラバラの家計を管理だけで大丈夫でしょうか。
そこで、
新婚の今だからこそ考えて欲しい、未来に向けた貯蓄計画についてアドバイスいたします。
目 次
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1.結婚によって変わるところを理解することが貯蓄計画の第一歩
共働きの夫婦の場合、今まで一人で負担していた家賃や水道光熱費などの固定費を二人で折半できるため、結婚してしばらくは、独身時代よりもお金に余裕ができたなと感じる人も多くいます。
しかし数年先を考えると、例えば、子供が生まれて時短勤務を選択したために数年にわたって収入が減るだとか、生活の移動手段として新たにマイカーを持つようになるだとか、家族で旅行に行ったりだとか、独身時代にはなかった支出が増えたりもします。

一瞬の幻である新婚時代の余裕をきれいに消費してしまう夫婦と、うまく活用した夫婦では、5年後10年後、子供にお金がかかる時期を迎えた時や、いざ資産形成に本腰を入れる時期となった時に、大きな差となってあらわれていきます。


では、具体的にどのように活用していけばいいのでしょうか。

ここでは、新婚さんに多い、資産運用と保険の加入のテーマについてみていきましょう。
適正な勧誘

お客様に金融商品の勧誘を行うにあたっては、お客様の意向・ご実情を十分に配慮した上で商品の提案をします。
お客様の知識・投資経験・投資目的・リスク許容度・財産の状況等に適合した商品を提案します。
金融商品の勧誘を行うにあたっては、商品に関して十分な説明を行います。
電話や訪問による勧誘について、お客様のご迷惑になる時間帯及び場所では行いません
​。

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2.20代で老後の準備を考える必要はない
資産運用のご相談をされる新婚のご夫婦の中には、老後の不安や老後への備えを口にされる方が少なくありません。
ここで考えて頂きたいのは、
20代の今、老後の心配をするのはタイミングとしては早すぎるということです。

「老後」とは、人によってとらえ方に違いがありますが、ここでは、仕事をリタイアし年金暮らしとなる65歳~70歳以降と考えてみましょう。
そう考えると、新婚20代30代の方にとって、老後は30年以上先のことになります。老後を迎える前に、子育てや新居の購入といった一大イベントが待っています。また子供ができる前に夫婦だけの趣味を楽しむ、子供ができた後に家族で海外旅行をしたいといった夢を叶えることのほうが先です。

もちろん老後に向けて備えることは大切です。ですが、その前にすべきことの優先順位を間違ってしまうと、せっかくの人生を楽しめず、ただ生きるための生活となってしまう可能性もあるということを忘れないようにしましょう。


例えば、老後資金に備えて以下のような年金や保険に加入を考える方が多くいますが、加入前には注意が必要です。
老後に向けた準備の代表例
ポイント
老後の準備方法
個人型確定拠出年金(iDeCo)
60歳まで資産を引き出せない
個人年金保険や終身保険などの積立保険(と呼ばれるもの)
途中解約でペナルティ

これらが一概に悪いわけではありません。ただ、掛け金が負担になってしまった場合に解約ができないため、資金に余裕ができるなど準備ができてから考えても遅くないということは忘れないようにしましょう。

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3.本格的な保険加入を考える2つのタイミング
家計で大きな負担となることも多い保険加入についても、将来的を見通して考えて欲しいことの一つです。
ただ、共働きの夫婦の場合は独身時代より保障が必要になるということはありません。
もし独身時代に保険に加入していない場合は、掛け捨ての医療保障に加入しておけば十分です。もし配偶者が万が一死亡したとしても、必要な保険の負担は独身時代に戻るだけだからです。


夫婦としてきちんと保険を考えるタイミングは、「子供が生まれるとき」か「住宅を購入するとき」です。
加入している保険がある場合は、このタイミングで見直しが必要となります。家計に必要となる保障が大きく変わりますので、備えておくようにしましょう。
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4.毎月の生活費から考える資産形成
新婚で今後のための資産形成を考える場合、まず始めにすべきことは「毎月の生活費の目安を決める」ことです。
その上で毎月どれぐらいの積み立てができるか計画を立て、家計内で無理のないよう資産形成をスタートさせましょう。
(*今回は資産0からのスタートを想定しています。もし、独身時代にまとまった資産を形成している場合には、積み立て以外の資産形成も可能なので、ぜひファイナンシャルプランナーにご相談ください。)


夫婦での収入が40万円の場合、毎月の生活費として以下の例を参考にしてみてください。
例)毎月の生活費
夫婦の手取り収入合計:40万円
差し引く金額
住居費
1 2 万円
△△の積み立て
万円
××の積み立て
万円
月の生活費(目安)
1 5 万円
残り(予備費)
万円
資産形成の流れを見てみましょう。
 

 1.手取りの収入から住居費などの必ず引かれる費用(固定費)を引く

 2.目的に合わせて設定した積み立ての金額を先に引いておく(先取り貯金)

 3.残金から無理のない生活費の目安を決める

 4.その後、目標に合った積み立て方法を選択する


ただ、ここで設定した生活費はあくまで目安です。結婚生活が落ち着いたら実際の生活費で貯蓄計画をアップデートしてください。家計簿で収入と支出を記録して、実際どれぐらいの生活費がかかっているか確認することをおすすめします。
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5.最後に
新婚の間にお金を貯めることの大切さと、資産形成の方法をご紹介しましたが、若いうちは自分のためにお金を使うことについて考えてみてください。

習い事や資格の勉強で新しい知識を得る、また旅行で知らない土地や人と触れあうことで感性を磨くなど、様々な経験を積むことは、あなたにとって大きな財産になります。
さらに、社会人として、親として、また人間としての魅力を高めることにもなるでしょう。


自己投資にかけるお金についても、資産形成の際にライフプランや家計の相談をファイナンシャルプランナーにするときに、予算として伝えることをおすすめします。
この記事を執筆・監修
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ファイナンシャルプランナー
CFP®認定者(日本FP協会会員)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士


塚本 健一
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