これから始める、共働きの新婚さんの貯蓄計画

2021年06月24日(木)

最近は、結婚しても仕事を続ける共働きの夫婦が一般的になってきました。そのため、一定の生活費を除いてお財布は夫婦で別々というケースも多くなっています。もちろん、そういった家計が悪いということはありません。現状、夫婦だけの生活であれば問題ないともいえます。
ただ、今後子供ができればその養育費が必要となります。さらに新築の家の購入や新車の購入を考えて大きなお金が必要となったときに、夫婦バラバラの家計では対応できない可能性もあります。
そこで、新婚の今だからこそ考えて欲しい、未来に向けた貯蓄計画についてアドバイスいたします。

1.結婚によって変わるところを理解することが貯蓄計画の第一歩

共働きは単純に収入が増えるだけではありません。結婚すると今まで一人で負担していた家賃や固定費を二人で支払うことになるため、お金に余裕ができたと感じるかもしれません。
その一方、独身時代には必要なかった出費も増えます。例えばお互いの実家への帰省費用が必要になったり、子供ができた場合は、今はフルタイムで働いていても、出産育児休暇を取得したり、時短勤務を選択したりすることで収入が減る可能性も十分にあり得ますし、移動用にマイカーが必要になるといったことが考えられます。

そのため、新婚時代にできる生活の余裕を何も考えず消費してしまうか、今後のことを考えて活用できるかで、5年先10年先に大きな差となってしまう可能性もあるのです。
ただ、貯蓄するといっても何をしていいのか分からず、せっかく余裕があっても上手に殖やせないのも問題です。

そこで、ここでは新婚の家庭で考えて欲しい資産運用と保険の活用方法について詳しくご紹介します。

2.20代で老後の準備を考える必要はない

資産運用のご相談をされる新婚のご夫婦の中には、老後の不安や老後への備えを口にされる方が少なくありません。
ここで考えて頂きたいのは、20代の今、老後の心配をするのはタイミングとしては早すぎるということです。

「老後」とは、人によってとらえ方に違いがありますが、ここでは、仕事をリタイアし年金暮らしとなる65歳~70歳以降と考えてみましょう。
そう考えると、新婚20代30代の方にとって、老後は30年以上先のことになります。老後を迎える前に、子育てや新居の購入といった一大イベントが待っています。また子供ができる前に夫婦だけの趣味を楽しむ、子供ができた後に家族で海外旅行をしたいといった夢を叶えることのほうが先です。

もちろん老後に向けて備えることは大切です。ですが、その前にすべきことの優先順位を間違ってしまうと、せっかくの人生を楽しめず、ただ生きるための生活となってしまう可能性もあるということを忘れないようにしましょう。

例えば、老後資金に備えて以下のような年金や保険に加入を考える方が多くいますが、加入前には注意が必要です。

老後に向けた準備の代表例

老後の準備方法 ポイント
個人型確定拠出年金(iDeCo) 60歳まで資産を引き出せない
個人年金保険や終身保険などの積立保険(と呼ばれるもの) 途中解約でペナルティ

これらが一概に悪いわけではありません。ただ、掛け金が負担になってしまった場合に解約ができないため、資金に余裕ができるなど準備ができてから考えても遅くないということは忘れないようにしましょう。

3.本格的な保険加入を考える2つのタイミング

家計で大きな負担となることも多い保険加入についても、将来的を見通して考えて欲しいことの一つです。
ただ、共働きの夫婦の場合は独身時代より保障が必要になるということはありません。
もし独身時代に保険に加入していない場合は、掛け捨ての医療保障に加入しておけば十分です。もし配偶者が万が一死亡したとしても、必要な保険の負担は独身時代に戻るだけだからです。

夫婦としてきちんと保険を考えるタイミングは、「子供が生まれるとき」か「住宅を購入するとき」です。
加入している保険がある場合は、このタイミングで見直しが必要となります。家計に必要となる保障が大きく変わりますので、備えておくようにしましょう。

4.毎月の生活費から考える資産形成

新婚で今後のための資産形成を考える場合、まず始めにすべきことは「毎月の生活費の目安を決める」ことです。
その上で毎月どれぐらいの積み立てができるか計画を立て、家計内で無理のないよう資産形成をスタートさせましょう。
(*今回は資産0からのスタートを想定しています。もし、独身時代にまとまった資産を形成している場合には、積み立て以外の資産形成も可能なので、ぜひファイナンシャルプランナーにご相談ください。)

夫婦での収入が40万円の場合、毎月の生活費として以下の例を参考にしてみてください。

例)毎月の生活費

夫婦の手取り収入合計:40万
差し引く金額
住居費
12万円
△△の積み立て
6万円
××の積み立て
3万円
月の生活費(目安)
15万円
残り(予備費)
4万円

資産形成の流れを見てみましょう。

  • 1.手取りの収入から住居費などの必ず引かれる費用(固定費)を引く
  • 2.目的に合わせて設定した積み立ての金額を先に引いておく(先取り貯金)
  • 3.残金から無理のない生活費の目安を決める
  • 4.その後、目標に合った積み立て方法を選択する

ただ、ここで設定した生活費はあくまで目安です。結婚生活が落ち着いたら実際の生活費で貯蓄計画をアップデートしてください。家計簿で収入と支出を記録して、実際どれぐらいの生活費がかかっているか確認することをおすすめします。

5.最後に

新婚の間にお金を貯めることの大切さと、資産形成の方法をご紹介しましたが、若いうちは自分のためにお金を使うことについて考えてみてください。
習い事や資格の勉強で新しい知識を得る、また旅行で知らない土地や人と触れあうことで感性を磨くなど、様々な経験を積むことは、あなたにとって大きな財産になります。
さらに、社会人として、親として、また人間としての魅力を高めることにもなるでしょう。

自己投資にかけるお金についても、資産形成の際にライフプランや家計の相談をファイナンシャルプランナーにするときに、予算として伝えることをおすすめします。

この記事を執筆・監修

ファイナンシャルプランナー
CFP®認定者(日本FP協会会員)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
塚本 健一

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